日本語中級 – 元旦と元日

元旦がんたんと元日がんじつ

あけましておめでとうございます。

本年ほんねんも、よろしくお願ねがいいたします。

2017にせんじゅうしち年ねんが幕まくを開あけました。今年ことしは、どんな年としになるか・・・なんだか、ワクワクしますね。皆様みなさまにとって、良よい年としでありますように。

「元旦がんたん」と「元日がんじつ」の違ちがいをご存知ぞんじでしたか?日本語にほんごでは、「元旦がんたん」とは「1いち 月がつ1つい日たちの朝あさ」を指さし、「元日がんじつ」とは、「1年いちねんの最初さいしょの日ひ、つまり、1月いちがつ1日ついたち」を指さします。朝日あさひが地平線ちへいせん・水平線すいへいせんの上うえに出でてくるから「旦たん」の字じを使つかい、「元旦がんたん」は「元日がんじつ」の朝あさを表あらわします。

年賀状ねんがじょうに多おおい間違まちがいの中なかにも、「元旦がんたんと元日がんじつ」があります。「2017にせんじゅうしち年ねん1月いちがつ1日ついたち元旦がんたん」や、「2017にせんじゅうしち年ねん1いち月がつ1つい日たち元日がんじつ」などと書かくのは、NGエヌジー!です。「1月1日いちがつついたちの1月1日朝いちがつついたちあさ」などという意味いみになってしまいます。

また、「謹賀新年きんがしんねん。あけましておめでとうございます。」もNGエヌジー!です。「謹賀新年きんがしんねん」は、「謹つつしんで新年しんねんのお慶よろこびを申もうし上あげます。」という意味いみなので、「あけましておめでとうございます。」と同おなじだからです。

では、「あけましておめでとうございます。」の後あとに、皆みなさんなら、なんと続つづけますか?そうですね。去年きょねん、お世話せわになったお礼れいを書かくのが一般的いっぱんてきですね。しかし、ここでも注意ちゅういが必要ひつようです。「去年きょねんは大変たいへんお世話せわになりました。」と書かいてはいけないのです。「去年きょねん」の「去きょ」は忌いみ言葉ことばであるため、年賀状ねんがじょうには相応ふさわしくありません。「昨年さくねん」「旧年きゅうねん」を使つかいます。

年賀状ねんがじょうは、新年しんねんの挨拶あいさつだからこそ、気きをつけたいものですね。

文: まゆみ/録音: KOSUKE

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忌いみ言葉 ことば

避さけるべき言葉ことば。「枯かれる」「衰おとろえる」「破やぶれる」「失うしなう」「倒たおれる」「滅ほろびる」など。

相応ふさわしい

条件じょうけんに合あっていて、のぞましい。よく つりあうようすだ。

ぴったりだ。

すきまなく つくようす。くいちがいがなく あうようす。

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例文:

• • 忌いみ言葉ことばは、使つかわないようにしよう。忌いみ言葉ことばは、使つかわないようにしよう。
  • 場ばに相応ふさわしい服装ふくそうを心こころがけています。場ばに相応ふさわしい服装ふくそうを心こころがけています。