今日の別腹、明日の脇腹 – e日本語教育研究所

今日きょうの別腹べつばら、明日あすの脇腹わきばら

クリスマスシーズンになり、あちこちでイルミネーションが見みられる季節きせつになりました。今年ことしは、どんなクリスマスを過すごそうか・・・と、子こどもの頃ころサンタクロースのプレゼントを待まってワクワクしたのと同様どうよう、なんだかとても待まち遠どおしいのは、私わたしだけではないはず。

クリスマスディナーは、どこにしようか?と悩なやむのも毎年まいとしのこと。そんな消費者しょうひしゃの気持きもちに合あわせたかのようにおしゃれなレストランは、クリスマス特別とくべつメニューを用意よういし、普段ふだんの何倍なんばいもの値段ねだんになります。それでも、お出でかけしてしまうのは、どうしてなのでしょうか・・・。

ところで、クリスマスから、忘年会ぼうねんかい、新年会しんねんかいと続つづき、暴飲暴食ぼういんぼうしょくをしてしまう季節きせつですよね。ダイエットには程遠ほどとおいシーズンを前まえに、ある落語家らくごかがうまいことを言いっていました。

「今日きょうの別腹べつばら、明日あすの脇腹わきばら」

カロリーの高たかいフランス料理りょうりを食たべた後あと、「デザートは別腹べつばらだから・・・」などと言いいながら、ついついスイーツに手てを出だしてしまいます。そんな日々ひびが続つづけば、スカートやジーンズの上うえにはみ出でた脇腹わきばらが気きにならないはずもなく・・・今年ことしも、冬ふゆ太ぶとり一直線いっちょくせん!!

でも、今年ことしは「今日きょうの別腹べつばら、明日あすの脇腹わきばら」を忘わすれないでおこうと思おもいます。

語彙:

程遠ほどとおい
時間じかんや道みちのりの隔へだたりが相当そうとうある。また、状態じょうたいがはなはだしくかけ離はなれている。

別腹べつばら
好物こうぶつは、いくらお腹なかがいっぱいでも、別べつの腹はらに入はいっていくように食たべられると言いうこと。

ついつい
「つい」を重かさねて強つよめている。そうする気持きもちのないままに、そのことをしてしまう様子ようす。思おもわず。うっかり。

はみ出でる
一部いちぶがある範囲はんいや制限せいげんの外そとに出でる。おさまりきれずに、外そとに出でる。

一直線いっちょくせん
まっすぐ。

例文:

今いまの学力がくりょくでは、志望校合格しぼうこうごうかくには程遠ほどとおい。今いまの学力がくりょくでは、志望校合格しぼうこうごうかくには程遠ほどとおい
満腹まんぷくだけど、ケーキは別腹べつばらだよね。満腹まんぷくだけど、ケーキは別腹べつばらだよね
良よくないと知しりつつ、ついつい子こどもを怒鳴どなってしまう。良よくないと知しりつつ、ついつい子こどもを怒鳴どなってしまう
セーターから、下着したぎがはみ出でているよ。セーターから、下着したぎがはみ出でているよ
一直線いっちょくせんに進すすんでいく。一直線いっちょくせんに進すすんでいく

文: mayumi / 録音:KOSUKE

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