若者の海外旅行離れ
最近「若者の〇〇離れ」という表現をよく聞きます。例えば、「車離れ」「活字離れ」「スキー離れ」など。若者の好奇心が薄れてしまっているのでしょうか。そういえば、「海外旅行離れ」も最近の日本の若者の傾向です。
観光庁は、若者に海外旅行を促すための「若者のアウトバウンド活性化に関する検討会」を発足させたそうです。検討会を発足したからといって、若者が海外旅行に興味を持つようなアイディアが出てくるとは思えませんが・・・有効な促進策が出てくることを期待したいと思います。
私自身は、大学時代は休みになれば、海外へと出かけたものです。当時は、留学も人気でした。数週間の語学学校への短期留学から、大学や大学院への数年間の留学まで。もちろん、先立つ物がない人もいました。そのような人は一度就職し、留学資金を貯めてから、海外へ飛び出しました。それほど、留学は魅力的なものだったのです。私は米国の大学に1年、そして、英国の大学院へ1年留学しました。その時は、それほど深く考えて海外へ出かけていたわけではありませんが、心に染み渡る経験は若い時の旅や留学だからこそできたのではないかと思います。
勉強でも、遊びでもいいから、若者にはぜひ海外に飛び立ち、さまざまな経験をして来てほしいなぁと思っています。私も、まだまだ海外に出かけ、日々の単調な生活で錆びついてしまった感性を磨いて来るつもりです!!日本は今週末から長期休暇が始まります。若者がドンドン海外に出ていってくれるといいですね。
語彙:
離れ
名詞+離れ の形で、「名詞との関係や名詞に対する関心がなくなる」という意味を表す。
アウトバウンド【outbound】
「外国行きの、出て行く」の意味←→インバウンド
動詞た形ものです/ものだ
回想を表す。
先立つ物
ある目的を達成するために必要な金の婉曲な言い方。
錆びついて(錆びつく)
機能が衰えてうまく働かなくなる。
文: mayumi / 録音:KOSUKE
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