若くして学べば・・・
江戸後期、幕末期の儒学者の一節(佐藤一斎/言志四録・三学戒)に
「少(わか)くして学べば壮にして為すあり。
壮にして学べば老いて衰えず。
老いて学べば死して朽ちず。」というのがあります。
少(わか)くして学べば壮にして為すあり。
→若くして学べば、大人になって世のため、人のために役に立つ人間になる。
壮にして学べば老いて衰えず。
→壮年になって学べば、年をとっても衰えない。いつまでも生き生きしていられる。
老いて学べば死して朽ちず。
→年をとって学べば、死んでもくさらない。その精神は永遠に残る。
と、生涯教育の重要性を説いています。生涯教育などという言葉は近年生まれたものですが、「人間は常に学び続けるからこそ成長する」ということを幕末の頃から説いていたということです。
新年に今年の目標をたてることも大切ですが、「自分はまだまだだ。これからも学び続けるぞ!」という謙虚な気持ちを持ち続けることも必要なのかもしれませんね。
学び続けることで、今年も良い年にしましよう。
上級日本語 – 語彙:
壮年
心身ともに成熟して働き盛りの年ごろ。また、その人。壮齢。30代から40代。
生き生き(する)
元気で、活気のある様子。
まだまだ
いまだに未熟である様子を表す「未だ」を重ねて強めた語。
日文例句:
文: mayumi / 録音:KOSUKE
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