「ゲロおいしい!?」
日本の流行を支えていると言っても過言ではない女子高生の言葉がすご過ぎて、理解不可能なのです。
「おけまる」「よろまる」「おつまる」と聞いてもピンとこないですよね?これは、「おけまる」=「オッケー。」、「よろまる」=「よろしく。」、「おつまる」=「お疲れ。」の「。」の丸までも言うことからきているそうです。また、「ゲロ可愛い」「ゲロおいしい」などの「ゲロ」は一時流行った「超」「マジ」同様、「非常に・かなり・とても」を意味するそうです。「ゲロを吐きそうなくらい」という比喩から生まれたそうです。しかし、「ゲロ」とは、「嘔吐物」のことですから、「ゲロおいしい」と言われても・・・(汗)ネガティブな「ゲロまずい」や「ゲロブサイク」なら理解できるのですが・・・
女子高生の日本語だけを嘆いてはいられません。先日、新入生セミナーのため、学生と一緒に貸切バスに乗っていました。そろそろ宿泊施設に着くという時、後ろの学生から聞こえてきたのは「もうそろくさい。」・・・・正確に言うならば、「もうそろそろ着くようです。」です。どうして、そのような表現ができるのか考えてみたところ、「くさい」は、「年寄りくさい」「インテリくさい」のように「・・・のような様子である」と言う意味の接尾語から使ったようです。
言葉は変化するとはいえ、あまりにもひどい日本語ですね。「言葉は社会を映し出す鏡」とも言われています。きれいな日本語を話してほしいものです。
語彙解釈
ピンとくる
態度や状況から、隠れた事情や理由を敏感に感じ取る。直感でそれと気づく。
ブサイク【不細工】
容貌がととのっていないこと。また、その様子。不器量。カタカナ表記することで、本来の強い意味を和らげて使われることが多い。
嘆く
ひどく悲しむ。世の風潮などを憂えて憤る。慨嘆する。
~とはいえ
前に述べた事柄と相反する内容を導く語。~といっても。
例文: