日本の婚活事情②
婚活市場において、男性は女性に「若さ」を求め、女性は男性に「年収」を求めているそうです。ですから、婚活パーティーでは、二十代女性に男性が群がるそうです。
「女性とクリスマスケーキは同じ」とは、ずいぶん昔に耳にした言葉です。つまり、クリスマスイブの24、そして、クリスマス当日の25までは、クリスマスケーキは飛ぶように売れるそうですが、クリスマスが終わった26には、だれも買わないと。これを聞いた20代の時には、「何をふざけたことを言っている。女性の価値は年ではない!!」などと一笑したものです。しかし、最近SNSで目にした男性の投稿。「男性が求めているのは20代の若い女性であり、若作りをしている30代ではありません」「平凡な若い女の子は、美しい30過ぎよりもてる」などというのを読むと、日本の男性の女性観が少しも変わっていないことに驚きます。さまざまなものが進歩しているというのに・・・
数年前に、台湾で日台の30代から50代の男女十数人で飲んでいると、一人の40過ぎの独身日本人男性を「見た目が若い」「イケメンだ」などと日台女性が褒め出し盛り上がりました。彼も、まんざらではなかったはず・・・しかし、そこで台湾のお金持ちの50代男性が一言、「男は、四十過ぎたら、お金だ!お金こそ、男性の価値だ!」と。はぁ?と思いつつも、最高齢の男性の言葉だからと「陳さんのようにお金持ちになれるよう頑張りましょう。かんぱーい!!」と大人の対応で終わらせました。
ですが、婚活ブームのため、あちこちで目にする「女性の求める理想の相手は年収1000万円以上」の一文。うーん、台湾の陳さんは正しかったのかも?と思うのです。とはいえ、データによると日本の平均年収1000万円以上の人は約3%。しかも、その中で結婚適齢期の方というと・・・
みなさーん。条件ではなく、自分の直感を信じましょう。お金はないと困るけど、楽しく生活できればいい。男性の皆さん、若ければいいというものではありません。同世代だからこそ、共有できることってたくさんありますよ。と、私は思うのです。
文: まゆみ/ 録音: KOSUKE
語彙說明:
群がる
たくさんのものが一つ所に寄り集まる。
耳にした(耳にする)
聞く。
飛ぶように売れる
次々に売れる。
ふざけた(ふざける)
「おどけたり冗談を言ったりする。子供などがたわむれて騒ぐ。」などの意味もありますが、ここでは、「バカにする」という意味です。
一笑
「ちょっと笑うこと。にっこりすること。」や、「一つの笑いの種にすること。」。ここでは、後者です。
若作り
年齢よりも若く見えるような化粧や服装をすること。また、その様子。
もてる
人気がある。人から好意をもたれ、よい扱いをうける。
まんざらでもない
まったくだめだというわけではない。必ずしも悪くはない。また、かなりよい。
例文: