5Dレストラン?
レストランの数は、星の数ほどありますが・・・今年話題のレストランは、「5Dレストラン」でしょう。
単に味わい「食べる」だけではなく、五感をフルに活動させて「食べる」という新たな食事法を提供するのが「5D」レストランだそうです。つまり、味覚・嗅覚・視覚・触覚・聴覚の五感すべてを刺激しつつ、お料理に向き合うレストランだとのことです。
日本料理は、もともと「五感で味わう」料理なのですが、5Dレストランは、それにさらに食事の形にまで「五感」を刺激することを取り入れた画期的なレストランなのです。
例えば、うやうやしく運ばれてきた桐の箱。それがテーブルに置かれると店内の照明が落とされ、箱の上に浮世絵が浮かび上がる・・・また、お皿に乗った球体の上に地球が浮かび上がり、宇宙にでもいるかのような気分にさせてくれる・・・・プロジェクションマッピングを使った目にも楽しい演出がされています。
当然、お料理も凝っています。素材の味を最大限に引き出すことを信念として、研究を重ねているそうです。その一つが、食材を泡にする方法です。ムースのように泡状にされた食材のソースは見て良し、舌触り良し、お味良しなのです。そして、一皿一皿に煙や香りもついてくるのです。また、お酒にも色が変わる演出がされています。
テーブルの下から照明を当て、料理をキラキラ光らせたり、テーブルの引き出しにデザートを割るトンカチやサラダを挟むトングが入れてあったり・・・・サプライズの連続なのです。
好奇心のアンテナを張り巡らせたシェフとスタッフが作り出す5Dレストラン。これからドンドン増えそうな予感です。
文: まゆみ/ 録音: KOSUKE
語彙:
星の数ほど
「星の数ほどあります」「星の数ほどいます」の形で、「とても多い・数多い」の意味で使う。
単に
「ただ」「それだけ」
さらに
「その上」「重ねて」
うやうやしく
い形容詞(形容詞)「うやうやしい」。「 敬い慎むようす。」
凝って
「凝る」が辞書形。「いろいろ工夫する」
日本語応用編 – 例文: